苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

参議院特別委員会採決は、不正・無法採決

 

議事速記録


以下の趣旨の文面を、岡田克也議員、福山哲郎議員、枝野幸男議員、小池晃議員に送りました。

****先生

 9月18−19日の参議院特別委員会の採決は、強行採決というよりも不正採決・無法採決だったことを、参議院本会議での討論によって知りました。これは厳重に処罰しなければ、今後、国会はますます異常事態となり、国としても危険な状態に陥ると思います。
 まず、今回の事態について、理解するかぎり要点を4つにまとめます。

1.鴻池委員長は議事再開宣言をしていないし、議案を読み上げてもいない。

参議院規則 第83条 議事開始の時刻に至つたときは、議長は、議長席に着き、諸般の事項を報告した後、会議を開く旨を宣告する。
 議長が開議を宣告するまでは、何人も、議事について発言することができない。

第136条 議長は、表決を採ろうとするときは、表決に付する問題を宣告する。
 議長が表決に付する問題を宣告した後は何人も議題について、発言することができない。

2.突然の採決となったとき、与党は委員でもない連中20人を乱入させて、彼らは委員長を取り囲んだ。

3.怒号の中、速記録は記録不能だった。再会宣言も、5度やったと与党が主張する採決記録もいっさいない。委員たちも何が議案かもわからないから、何度も立ったり座ったりしていた。

参議院規則第156条 会議録には、速記法によつて、すべての議事を記載しなければならない。

4.通常の強行採決のばあい、委員長が発言したことに応じて、これに抗議する野党議員が取り囲むから、野党議員は委員長の発言を聞いて理解して反対している。しかし、今回の不正採決は与野党とも委員長からの発言がある前に委員でもない連中が取り囲んだので、誰も何も聞いていないし、理解もしていない。

 特に、与党が委員でない男20人を乱入させて、委員たちの議決権を奪ったことは、無法のきわみです。衛視たちはなにをしていたのでしょう。グルだったのでしょうか。

 いまや与党は違憲立法をしようという無法集団なので、どんなルールも破り放題です。自分たちの上に立つ権威である憲法の首を取ったつもりなので、彼らのうちで倫理が崩壊しています。目的のためには平気でウソをつく安倍さんのせいで、目的のために手段を選ばずという病が与党議員に蔓延しているように見えます。

 こんな不正採決の首謀者と手下は当然処罰され、特別委員会はやりなおすべきです。もしこのまま放置されるならば、今後、与党は通りにくそうな案件のたびに、無法者を数十人雇って同じことを繰り返してもよいという前例になります。

 私が現政権が非常に危険だと感じるのは、比喩ではなく事実としてクーデターを起こしているため、ますますアノミー状態にこの先、陥っていくのではないかと思うからです。飼い犬が、主人に噛み付いたときは、しっかりと叱らないと、その犬は凶暴化します。こういうのをアルファ症候群といいます。憲法という主人に公然と背いた安倍政権は、さらに非合法なことを平気で実行していく凶暴な政権になる可能性があります。国民の安全のために、また、自民党員の正常化ためにも、しっかりと処罰してやることが必要です。

 今回の暴挙をした与党議員たち、可能ならば法的手段に訴えて厳しく処罰することをお願いします。放置すれば法治国家の崩壊を招きます。