詩篇86:11
口語訳
主よ、あなたの道をわたしに教えてください。
わたしはあなたの真理に歩みます。
心をひとつにしてみ名を恐れさせてください。
新改訳
【主】よ。あなたの道を私に教えてください。
私はあなたの真理のうちを歩みます。
私の心を一つにしてください。
御名を恐れるように。
新共同訳
主よ、あなたの道をお教えください。わたしはあなたのまことの中を歩みます。御名を畏れ敬うことができるように/一筋の心をわたしにお与えください。
詩編86章11節
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「心をひとつにし」というのが口語訳、新改訳。普通、日本語の表現では複数の人々が心を一つにするというわけで、「私の心を一つにする」ということは言わないだろう。その点を考慮してか、新共同訳は「一筋の心をわたしにあたえて」という独特な翻訳をしている。だが「一筋の光明」とはいっても、「一筋の心」という表現はちょっと変。
ヘブル語ではヤーハード(一つにする)ということば。「神の道と自分の欲に心が分かれて、ふたごころになってしまうのではなく」、あるいは「神の道と自分の恐れでふたごころに陥らず、一つの心」という意味。日本語としていえば、「二心でなく」を補うほかないだろうか。翻訳はむずかしい。「二心でなく、御名を恐れるように。」
翻訳はむずかしいけれど、趣旨はよくわかる。
これが主の道とわかりながら、周囲の状況、自分の非力を思うと怖気づいてしまうことがある。だが、主を見上げ、心奮い立たせて、この道を行こう。
<追記>
フランシスコ会訳は「ひたむきな心を与え」である。これがよい。
わが行く道 いついかに
なるべきかは つゆ知らねど
主はみこころ なしたまわん
(折り返し)
そなえたもう 主の道を
踏みて行かん ひとすじに
こころたけく たゆまざれ
ひとは変わり 世はうつれど
主はみこころ なしたまわん
※折り返し
あらうみをも うちひらき
すなはらにも マナをふらせ
主はみこころ なしたまわん
※折り返し讃美歌494番