苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

革命の追体験・・・祈りと知恵が必要

 時代遅れの専制君主めいた政治家のおかげで、私たち日本国民は、18世紀にヨーロッパの民衆が経験した「自由を自分の手で獲得する」という歴史的追体験をさせていただいているのかも知れません。坂本龍一さんが8月30日に国会前に現れてSEALDsの奥田君に話したことば、また、自由の森学園の学生たちがレミゼラブルの「民衆の歌」を歌うのを聞いて、ますますその感をつよくしました。
 しかし、この歌の高揚感が熱狂に転化する危険性をも感じました。フランス革命が多くの人をギロチン送りにしたすえ、帝政と侵略戦争に突き進んだという悲惨な結末を知っているものとして、そういうことにならぬように、祈りと知恵が必要だと感じます。
 

 現在、SEALDsの青年たちは、熱狂主義に陥ることなく、知性をもって行動していることを感謝しています。彼らの発言や文章を読めば、しっかりと勉強していることがわかります。また、行動にあたっては、「ヘイトスピーチはお断り」という原則を持ち、デモでは衝突が起きないためにボランティアの過剰警備監視の弁護士を立てている、あるいは救護班のボランティアの医師・看護師を用意するなど、立派なものです。