苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

「戦争法案」反対の意思表示


朝日新聞写真部twitterより)
 安倍政権の安保関連法案は違憲であり、立憲主義の破壊行為であるとして、東京では国会前で主催者発表35万人の反対デモが行われ、全国250箇所で反対集会・デモが行われました。(12万人、300箇所から訂正されました。警察発表は3万人ですが、これは国会前の道路だけを意味していて、駅からの道路をも埋め尽くした人々、それが一時間ごとに入れ違うと数えると主催者発表のようになるそうです。)
 筆者は、朝の礼拝を終えて、午後2時から南佐久郡小海町のとなりの佐久穂町の茂来館での集会に家内と教会の方たちと出席してきました。
 集会では、憲法学者成澤孝人教授(信州大学)が講演をしてくださいました。安保法案は違憲だ、と明確にされるお話でした。170名超という人たちが集まり、この過疎地としては異例の関心の高さを感じました。でも、もともと若い人がとても少ない地域とはいえ若い人が少なかったのが残念でした。
 講演後、私にも5分間のお話の時間をあらかじめいただいていたので、「安倍さんの最大の功績は、これまで空気のように無自覚に与ってきた憲法の恩恵について、自覚させてくれ、学ばせてくれたことである。・・・憲法の学びの結果、恩返しとして、憲法を有名無実化してしまう、このたびの憲法違反の安保関連法案に対してはっきりとNOと言いたい。」という趣旨の発言をしました。

 また、ひとつ質問をしてきました。「かりに自民党がこれだけの国民の反対にもかかわらず、安保法制を成立させた場合、それを無効にするにはどうすればよいのか?ということでした。日本の裁判所は、具体的に被害を受ける者が出た事件でなければ、扱わないと聞いているが、それでは指をくわえて自衛隊員が死ぬのを待たねばならないのですか?と。
 成澤先生は、たとえ実際に集団的自衛権を行使して犠牲者が出なくても、あるテクニックをもちいて違憲訴訟は起こせるのだと応えられました。すでに、あちこち準備もされているようです。
 また、かりに法制化されたとしても、今のレベルの反対の意思表示を国民が維持し続けて、施行させないことが重要である、そうすれば法制も変えられるものなのだとのことでした。だから、かりに法制化されても、大人しくなるのでなく、何年も忍耐をもって、国民は反対の意思を表し続けていくことが肝心であると言われました。

追記
もう一点、成澤先生の発言で注目すべきことがありました。「議院内閣制」は首相を支える議員たちが、この首相にはついてゆけない、この人について行くと自分は議席を維持できないと思い始めると、ガラガラとあっけなく壊れるということです。
ですから、議員たちに、選挙区民が「安倍を支持するあなたは、もう支持しない」と意思表示することがやはり効果的です。


☆「ほんとうに健康になるためのブログ」というのを見つけました。
http://健康法.jp/archives/4785