苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

「戦争法案」「徴兵制」はサヨクのデマでしょうか?

 安倍政権は、「今回の安保法案は抑止力を高めて戦争を未然に防ぐためのものであり、戦争になるとか徴兵制だとかいうのはサヨク的デマ報道である。洗脳である。」と主張しています。
 けれども、安倍さん、石破さんをはじめとする自民党がこの法案以前からずっと目指してきたことを見るならば、今回の安保法案は、その目的地への決定的な一歩であると判断するのが、合理的です。いつもの手口のように、「小さく産んで大きく育てる」つもりにちがいないのです。消費税を3パーセントからスタートして5パーセント、そして8パーセント、15パーセントと目指しているように、安保法制も「個別的自衛権に毛が生えた程度」からスタートして、既成事実を積み上げて「フルスペック」を目指しているのです。
 石破さんは、「徴兵制は憲法に反しない」とも、「軍法会議が必要だ」とも、「核兵器技術のために原発を続けるべきだ」とも言ってきましたし、安倍さんが「核兵器を持つことは合憲だ」と早稲田大学の講演会で発言したことも有名です。また、自民憲法改正草案には国防軍を持つとありますし、基本的人権(表現・出版の自由・財産権・思想・信教の自由・生存権etc.)を国策のために制限するとしています。
 今回の安保法制が「戦争法案」であることはまぎれもない事実だと思います。