苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

傀儡政権


山本太郎 中谷大臣 2015年8月19日 国会 安保


 2015年8月19日の参議院国会中継 午前の審議で、山本太郎氏の質問と防衛大臣外務大臣の答弁を聞いて、すでに知ってはいましたが、日本政府は米国の傀儡(操り人形)なのだなあと実感。
 というのは、原発再稼動(1)、特定秘密保護法(8)、TPP(3)、そして今般の安保法制(2、6、7、9)はすべて、米国のシンクタンクの「第三次アーミテージ・ナイ・レポート」の引き写しであることを、山本議員は指摘したのです。上の番号は下にかかげたアーミテージ・ナイ・リポートの対応箇条を意味しています。
 山本議員の質問に対して、防衛大臣外務大臣は、白々しくも「偶然の一致」だと答弁します。呆れます。
 ですが、日本政府は米国の傀儡であることを指摘し、自立すべきだと表明した政治家たち、たとえば田中角栄氏、小沢一郎氏、鳩山由紀夫氏たちがこれまで葬られてきたことを思うと、山本議員の身が案じられます。
以下引用

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第三次アーミテージ・ナイリポート(一部抜粋)

・ 日本への提言(9項目)

(1)原子力発電の慎重な再開が日本にとって正しくかつ責任ある第一歩である。(後略)

(2)日本は、海賊対処、ペルシャ湾の船舶交通の保護、シーレーンの保護、さらにイランの核開発プログラムのような地域の平和への脅威に対する多国間での努力に、積極的かつ継続的に関与すべきである。

(3)環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉参加に加え、経済・エネルギー・安全保障包括的協定(CEESA)など、より野心的かつ包括的な(枠組み)交渉への参加も考慮すべきである。

(4)日本は、韓国との関係を複雑にしている「歴史問題」を直視すべきである。日本は長期的戦略見通しに基づき、韓国との繋がりについて考察し、不当な政治声明を出さないようにするべきである。また、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)や物品役務相互提供協定(ACSA)の締結に向けた協議を継続し、日米韓3か国の軍事的関与を継続すべきである。

(5)日本は、インド、オーストラリア、フィリピンや台湾等の民主主義のパートナーとともに、地域フォーラムへの関与を継続すべきである。

(6)新しい役割と任務に鑑み、日本は自国の防衛と、米国と共同で行う地域の防衛を含め、自身に課せられた責任に対する範囲を拡大すべきである。同盟には、より強固で、均等に配分された、相互運用性のある情報・監視・偵察(ISR)能力と活動が、日本の領域を超えて必要となる。平時(peacetime)、緊張(tension)、危機(crisis)、戦時(war)といった安全保障上の段階を通じて、米軍と自衛隊の全面的な協力を認めることは、日本の責任ある権限の一部である。

(7)イランがホルムズ海峡を封鎖する意図もしくは兆候を最初に言葉で示した際には、日本は単独で掃海艇を同海峡に派遣すべきである。また、日本は「航行の自由」を確立するため、米国との共同による南シナ海における監視活動にあたるべきである。

(8)日本は、日米2国間の、あるいは日本が保有する国家機密の保全にかかる、防衛省の法律に基づく能力の向上を図るべきである。

(9)国連平和維持活動(PKO)へのさらなる参加のため、日本は自国PKO要員が、文民の他、他国のPKO要員、さらに要すれば部隊を防護することができるよう、法的権限の範囲を拡大すべきである。
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