苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

鳩山元首相の最敬礼について

 鳩山さんが、韓国の3.1独立運動で日本の官憲によって逮捕され拷問され処刑された人々の刑務所を訪れ、そこで韓国の礼法における最敬礼(クンジョル)をもって哀悼の意をささげたら、これを屈辱を含む日本風の「土下座」と誤解した人々が大騒ぎしています。
 先だって、来日したオバマさんが天皇陛下に日本式に深いお辞儀をしたことに対して、日本の礼式について無知な米国民の中には、非難する人々がいたのと類似している現象。そういう人々は、現人神にオバマ偶像崇拝しているとでも思ったのでしょうかね。そうまで思わなくても、「宗主国はこちらなのに」という不満でしょうか。
 「神以外に頭を下げるのは偶像礼拝」と教わってきた、あるいは、偉い人は頭は下げないという文化の米国人が、このことを理解できなくてもしかたないかなとは思いますが、わが国の文化は、「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」です。天皇陛下パラオにおける追悼は、実にその模範です。頭を下げることを嫌う首相とかネトウヨと呼ばれる人々は、まったく日本的でない人々ですね。
 それに、韓国で、過去、私たちの先祖が植民地支配の時代に、インフラ整備、教育整備をしてやったとかいっても、悪いことをして来たことは覆いがたい事実です。過去の日本人がしたことは、現在の自分とは関係ないという、極端な個人主義者でないかぎり、(個人賠償について議論はあるとしても)申し訳なかったと思うのがあたりまえでしょう。