聖書の観点から今般の安全保障法案に反対するのかという理由をいくつかメモしておきたいと思います。
1.今般の安保法制は、立憲主義に反し、法の支配をゆるがせにすることだからです。法の支配の重要性については、旧約聖書申命記17:14−20。ここには権力者の罪深い欲望(貪り)の問題と、それゆえに、それを抑制する法の支配の重要性が教えられていると理解します。
http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20130828/p1を参照。
2.集団的自衛権行使は、自国が攻撃されていないにもかかわらず先制攻撃することを意味するからです。「自分に関係のない争いに干渉する者は、通りすがりの犬の耳をつかむ者のようだ。」(箴言26章17節) 「『存立危機事態』にかかわる場合と言うのだから、自国に関係なくはない」というけれども、「何が存立危機事態か」というと、とても曖昧です。おそらく最もわかりやすいと思って説得材料として取り上げた例がホルムズ海峡機雷掃海なのでしょうが、先に書いたように、これすら根拠薄弱です。 http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20150604/p3
「北朝鮮から米国へ飛んでゆくミサイルが日本の上空を通るのをを打ち落とす」というのは、メルカトル図法の地図の作り話で、実際には地球は丸いので日本上空を飛びはしませんしね。
3.合憲論者が突然根拠とし始めた砂川事件判決の当該箇所を実際に読むと、なんら根拠とならないことがわかるからです。つまり、合憲論は偽りに基づいているからです。偽りに基づいて国のあり方を根本的に変更するというのは、あまりにも危険です。国を家に譬えれば、内部をシロアリが食った木材を良材だと偽って柱にするようなものです。箴言 12:19「真実のくちびるはいつまでも堅く立つ。偽りの舌はまばたきの間だけ。」
http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20150611/p3