苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

大祭司の装束

 出エジプト28章には大祭司の装束の定めが記されている。エポデ、さばきの胸当て、青服と金の鈴、額につける純金の札、かぶり物、長服、ターバン、裸をおおう股引とこと細かく説明がされている。いくつか心に留まった点をメモしてみる。

6-14節 エポデにつける、イスラエル十二部族の名を記した二つの肩当ての意味は、大祭司は十二部族を背負って神の前に出て、とりなすことなのだということ。じつに責任重大なこと。新約でもヘブル13:17を見よ。教会の指導者には神の前に民のことを弁明する務めを負う。

15-30節 さばきの胸当てには十二個の宝石がついている。これはやはり十二部族を意味している。神の御目の前に、神の民は宝石なのだという意味だろう。「わたしの目にあなたは高価で尊い」というみことばを彷彿とさせられる。ありがたいことだ。

36-38節 額につける純金の札
 イスラエルの聖なる捧げ物に関しての咎を負う。祭司は民のささげ物を吟味して、神の前に罪を犯させないようにする責任をもっている。マラキ書に、祭司がその務めを怠ったために、傷物をささげてかえってのろいを受けるという例が出てくる。ささげものの吟味は祭司の重要な務めの一つである。