苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

2015年2月20日   全被造物よ 主をたたえよ

詩148:3−5

主をほめたたえよ。日よ。月よ。
主をほめたたえよ。すべての輝く星よ。
主をほめたたえよ。天の天よ。天の上にある水よ。
彼らに【主】の名をほめたたえさせよ。
主が命じて、彼らが造られた。(新改訳)


日よ、月よ、主をほめたたえよ。
輝く星よ、みな主をほめたたえよ。
いと高き天よ、天の上にある水よ、主をほめたたえよ。
これらのものに主のみ名をほめたたえさせよ、
これらは主が命じられると造られたからである。(口語訳)


日よ月よヱホバをほめたたへよ ひかりの星よみなヱホバをほめたたへよ
もろもろの天のてんよ 天のうへなる水よ ヱホバをほめたたへよ これらはみなヱホバの聖名をほめたたふべし そはヱホバ命じたまひたればかれらは造られたり(文語訳)


日よ、月よ主を賛美せよ。輝く星よ主を賛美せよ。
天の天よ天の上にある水よ主の皆を賛美せよ。
主は命じられ、すべてのものは創造された。(新共同訳)

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 詩篇148篇は、ある意味、私たち夫婦の原点です。というのはもう四半世紀も前ですが、結婚の披露宴のとき、「夫婦最初の共同作業」として旋律付き詩篇148篇をふたりで賛美したからです。私が洗礼を受けた神戸の改革長老教会で用いている詩篇歌のひとつです。世間で「夫婦最初の共同作業」といえば、ケーキ入刀ときまっているのですが、私はそれは主を賛美することだと考えたんです。堅物でしたね、私は。
 そうそう。私の堅物ぶりを心配して、妻を思いやってくださったのでしょう。飯田さん(現在、長谷川望牧師夫人)が、サプライズとして大きなウェディングケーキを焼いてきてくださったので、詩篇148篇賛美のあと、ケーキ入刀もしたんです。
 
 詩篇148篇は全被造物に、次々に「ハルルーフー(賛美せよ)」「ハルルーフー」「ハルルーフー」と呼びかけていきます。天使、天体から始まって、海の竜、火、雹、雪、霧、嵐、山々、丘、杉林、野獣、家畜、昆虫、鳥と・・・植物も、無機物にも、気象にも。王よ、民よ、若者よ、おとめよ、老人よ、幼子よ、と。・・・要するに、全てのものよ、主を褒め称えよ、です。
 5節は賛美する理由です。ヘブル本文には、「キー」という接続詞がはいっていて、口語訳は「造られたからである。」と、文語訳は「そは・・・」と訳出していますが、新共同訳は例のごとくキーを訳出しません。新改訳は今回はなぜか訳出していません。ともかく、「おまえたちは主の被造物なのだ。だから、当然、主を賛美せよ」というわけ。創造主が私たちを造られたのは、私たちが創造主を賛美するためなのです。
 詩篇歌148篇を大声で歌うと、力がみなぎってきます。

主をたたえよ ほめたたえよ 
天より主をほめたたえよ 
すべての御使い 万軍みな主をたたえよ♪

輝く日よ 主をたたえよ 
月よ星よ 主をたたえよ
諸天も主をほめ 天の水も主をたたえよ

これらはみな主をたたえよ 
そは主により造られたり
また主はこれらを永遠にかたく立てたまえり

地より主をば ほめたたえよ
深き淵よ 山よ丘よ
草木よ 獣よ すべてのもの 主をたたえよ

・・・・

追記
 新改訳、口語は「ほめたたえさせよ」となっています。ピエル・未完了3人称複数というかたちで、緩やかな命令を表します。


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