苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

ローズンゲン2月14日  主のことばが霊を

ハガイ書1章14節
【主】は、シェアルティエルの子、ユダの総督ゼルバベルの心と、エホツァダクの子、大祭司ヨシュアの心と、民のすべての残りの者の心とを奮い立たせたので、彼らは彼らの神、万軍の【主】の宮に行って、仕事に取りかかった。(新改訳)


そして主は、シャルテルの子、ユダの総督ゼルバベルの心と、ヨザダクの子、大祭司ヨシュアの心、および残りのすべての民の心を、振り動かされたので、彼らは来て、その神、万軍の主の家の作業にとりかかった。(口語訳)


ヱホバ、シヤルテルの子ユダの方伯ゼルバベルの心とヨザダクの子 祭司の長ヨシユアの心およびその殘れるすべての民の心をふりおこしたまひければ彼等來りて其神萬軍のヱホバの殿にて工作を爲り(文語訳)



主が、ユダの総督シャルティエルの子ゼルバベルと大祭司ヨツァダクの子ヨシュア、および民の残りの者すべての霊を奮い立たせられたので、彼らは出て行き、彼らの神、万軍の主の神殿を建てる作業に取りかかった。(新共同訳)

 翻訳上、気になるのは「心」という訳語。めぼしい英語ではことごとくspiritとしていて、ヘブル本文ではルアハである。ルアハというのは霊、風、息という訳語があるが、ここでは当然、霊である。邦訳は文語訳、口語訳、新改訳が「心」としてきて、新共同訳で「霊」と改めた。 もっとも、心と霊と魂と、どう違うのかと言われれば説明はむずかしいのだが。
 主は民の霊をどのように奮い立たせたのか。それは預言者ハガイの語る主のことばによった。ハガイ書はたった二章しかないが、「主の言葉」「主の御告げ」が幾度も出てきて、人々は突き動かされて、神殿再建に立ち上がった。
 霊は、ほかの何者にでもなく主のことばに反応し奮い立たせられる。主のことばに奮い立たせられるとき、人間の目には不可能なことも乗り越えていくことができる。主のことばは生きていて、力があり、民の霊を奮い立たせ、山をも動かし、悪魔の仕業も打ち砕く。
 ルター「神はわがやぐら」第四節を思い出す。

暗きの力の よし防ぐとも
主の御言葉こそ 進みに進め


 あすは主の日。受け取ったあなたの御言葉を、しっかりと語らせてください。主の言葉を主の言葉として。