苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

今年秋のNHK朝ドラのヒロイン 廣岡浅子さん

 山口陽一牧師の文章です。

 秋からのNHN朝ドラ「あさが来た」のヒロイン廣岡浅子についてもう少し。1849年京都の三井家に生まれ、2歳で大坂の豪商廣岡家の許嫁となり、花嫁修業のため読書を一切禁じられ17歳で結婚。富豪の妻となり20歳で明治維新に遭遇する。日々謡曲茶の湯などの遊興にふける夫に代わって実業に身を投じ、鉱山や銀行事業、大同生命の創業に加わります。45・6歳で成瀬仁蔵に出会い、日本女子大学創設の発起人となり、事業を相続者に譲ると自らも学びながら女子教育にあたりました。還暦を迎え、手術の経験から求道心を抱き、1911年に大阪教会の宮川経輝牧師から受洗、62歳でした。宮川牧師は25回も講義をした上で初めて聖書を開かせたと言います。宮川の福音伝道の情熱、山室軍平から「聖潔之栞」を受け取り、祈りの中で感涙のうちに入信しました。
 1918年の『一週一信』の「序」に曰く、「基督に救われて茲に十年、単にわが身の安心立命を以て足れりとせず、国家、社会の罪悪をも、その身に担ふてこれと闘ふに非らざれば、真に十字架を負うて基督に従ふ者にあらざるを悟り、人を恐れず、天の啓示を仰いで、忌憚なき叫びを挙げたものであります」。第一次世界大戦終結を受けて書かれた「戦後に対するクリスチャンの用意」の一節もすごいです。「私共は今や此の誤れる時代遅れの軍国主義に対して闘ひを挑むべき時ではあるまいか。(中略)我らクリスチャンは大々的計画を立てて、国民性の改造、あるいは国民思想指導の為に、基督教的大学を建つべきではあるまいか。(中略)我らは力を尽して使徒パウロ欧亜の二大陸に伝道したやうな、攻勢的な伝道をやる必要がある。これが即ち基督教の軍国主義に対する挑戦の根本的態度である」
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/959295