苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

鎖国ですか? 政権与党が外国人特派員記者会見を拒否

 総選挙の前といえば、外国からの特派員たちは政府与党の記者会見をするのが当たり前だが、なんと、安倍さんは外国人特派員の記者会見を拒否して、自民党から一人もスポークスマンを送らないというニュースが英語圏で飛び交っています。
http://www.dailymail.co.uk/wires/afp/article-2852891/Japans-ruling-party-accused-shying-election-questions.html

 日本の記者クラブは、政府与党の情報統制下に置いているけれど、外国人記者からはどんなタフな質問が飛び出すかわからないからでしょうね。たとえば・・・
アベノミクスで円安に誘導したけれど、輸出が伸びず、貿易赤字が過去最大5兆4000億円になったことをどう考えますか?」
民主党の経済政策では、GDPは5%で急成長したのに、安倍政権下では1.5%に落ち込んだのですが、アベノミクスは成功なのでしょうか?アベノミクスによる『好景気感』は、ただの株価操作による幻想だったのではないですか?」
「実質賃金は前年比2.6%減と、14カ月連続でマイナスとなった。下げ幅も拡大し、賃金上昇が物価上昇に追いつかず低迷が続いています。経済失政によるスタグフレーションの始まりではないでしょうか?」
「先の選挙の公約では脱原発を目指すといったのに、政権を取ったら正反対に原発をベース電源にすえました。公約違反ではないですか?」
「選挙公約で国会議員定数是正とか言っていたが、何もしませんでしたね。公約を信じて投票した国民に対してどう申し開きするのか?」
 まあ、こんな質問が矢継ぎ早に出されたら、立ち往生しなければならないでしょうから。しかも、大手マスコミには外国人特派員拒否のニュースは流させないでおけば、選挙には影響しないと踏んだのでしょう。
 それにしても、国連常任理事国入りを目指すという政権与党が(筆者はそんなもんにはならんほうがいいと思いますが)、外国人特派員記者会見拒否をして総選挙突入というのは、常識的にありえません。日本自体が、国際的不名誉をこうむります。情けないことです。しかも、この件について、日本の大手メディアは沈黙しています。
 私は、こうした大手マスコミの状況を見ていると、黙示録13章の第二の獣のことが思い出されてなりません。第二の獣とは、第一の獣(国家権力)におもねり国民を洗脳する偽預言者です。

13:11わたしはまた、ほかの獣が地から上って来るのを見た。それには小羊のような角が二つあって、龍のように物を言った。 13:12そして、先の獣の持つすべての権力をその前で働かせた。また、地と地に住む人々に、致命的な傷がいやされた先の獣を拝ませた。」