5月15日、首相が国民向けに行なった集団的自衛権行使の必要を訴えた紙芝居の件。
安倍首相の紙芝居のセリフ
「紛争国から逃れようとしているお父さんやお母さんや、おじいさんやおばあさん、子どもたち。彼らが乗る米国の船をいま私たちは守ることができない。この議論は、国民の皆様一人ひとりにかかわる現実的な問題であります。(2014年5月15日記者会見)
ところが・・・
11日の衆院外務委員会で、民主党辻元清美議員が、「米輸送艦による邦人輸送」について、過去に例があるのか質問した。外務省領事局長は「海外における邦人の退避の事例については、過去の戦争時に米輸送艦によって輸送された例は承知しておりません」と明言した。
さらに驚いたのは、辻元議員がこう質問した時のこと。
米国総務が「軍は関与せず」と明言しました。すなわち、
「米国政府は、すべての外国政府は自国民の避難についての計画を立て、米国政府の手段に依存しないことを求めている。防護の要請どころか、米輸送艦による日本人の避難は想定していない。この米国の方針を知った上で、米輸送艦護衛の事例を提示したのか」これについて、官房長官の代理で出席した加藤官房副長官は「米国の方針はその通りだ」とアッサリ認めたのである。
(2014年6月15日 日刊ゲンダイ)
米軍機による邦人護送というのは、だれにも関わらない、非現実的な作り話。国民を惑わすのやめてください。