苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

主のあわれみがあるうちに

NHKニュースで次のようにあった。

史上最悪の核爆発 かろうじて免れる
9月21日 17時57分

1961年にアメリカ南部で爆撃機から水爆が落下した際に安全装置の1つがかろうじて機能したため史上最悪の核爆発を免れていたことが分かったとイギリスの主要なメディアが伝えました。

冷戦のさなかの1961年1月、当時のソビエトによる核攻撃の警戒に当たっていたアメリカ軍のB52戦略爆撃機が南部ノースカロライナ州で墜落し、その際、2個の水爆が落下しました。
2個はいずれも広島に落とされた原爆およそ260個分の破壊力がありましたが、当時発足したばかりのケネディ政権は安全装置が機能したため爆発せず深刻な事故ではなかったと説明していました。
これについてイギリスの新聞ガーディアンと公共放送BBCは20日、機密指定が解除され公開されたアメリカの公文書から実は史上最悪の核爆発をかろうじて免れていたことが分かったと伝えました。
それによりますと2個の水爆のうち1個で起爆装置が作動し、4つある安全装置も3つまでが解除されましたが、最後に残った最も単純な仕組みの安全装置が機能したため、爆発に至らずに済んだということです。
イギリスのメディアは落下した水爆が爆発していたら首都ワシントンやニューヨークなどにも影響が及ぶ史上最悪の核爆発になっていたとしてアメリカの核兵器の管理はずさんだったと指摘しています。

私が三歳のときのことです。恐ろしい。最悪の事態を免れさせてくださったお方がいるのだと、福島の事故について思いましたが、過去にもこういうことがあったんですね。
神様のあわれみとしかいいようがありません。
あわれみがあるうちに、いい加減核兵器も核発電もやめなければ。



<注>福島第一原発事故が最悪を免れた件
 そのころ第1原発では1〜4号機が電源喪失で冷却機能を失った。最多の1535本(460トン)を保管する4号機の使用済み核燃料プールは沸騰。溶融すれば最悪の場合、首都圏の3000万人が避難を強いられる事態が目前だった。だが空だき直前、4号機内で起きた水素爆発の衝撃で核燃料プール横の別なプールの水が偶然、核燃料プールに流れ込み危機を免れた。(毎日新聞の2011年12月22日「記者の目」より)