苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

キリスト者として選挙をどう考えるか?

 むかし、私は自分の信条に百パーセントかなわずともかなり近い小さな政党に、「死に票」になること覚悟で、投じていました。率直にいって、無神論を原理とするような政治信条の党派に票を投じることは、靖国神社国家護持復活を党是とするような党派に票を投じるのと同じくらい抵抗があったのです。いずれに投票することも、神様を裏切る行為と思われましたから。
 けれども、このごろは投票にかんする考え方を変えました。「死に票」となること覚悟の投票では、かえって、神様の前で、この社会の行方に対して責任を果たしていないことになりはすまいかと思うようになったのです。そもそも自分のキリスト信仰に百パーセントかなう党など存在しないのだから、各党の信条についてどうこうということではなく、この国の行方に対して責任をいくばくかでも具体的に持つという意味で、政治バランスを考えて選択をしようと考えるようになりました。
 こういう考え方が絶対正しいなどというつもりはありませんが、一応参考にしていただければ、と思って書きました。