13:18彼はその人に言った、「わたしもあなたと同じ預言者ですが、天の使が主の命によってわたしに告げて、『その人を一緒に家につれ帰り、パンを食べさせ、水を飲ませよ』と言いました」。これは彼がその人を欺いたのである。 13:19そこでその人は彼と一緒に引き返し、その家でパンを食べ、水を飲んだ。
(1列王記13章18,19)
1列王記13章に、若い預言者と老練の預言者が登場する。主は若い預言者に、ヤロブアム王のところに行き、国家神道創設の罪を断罪する主からのメッセージを告げた。ただし、その任務が終ったら、水も食べ物もいっさい口にしないでもと来た道を帰らねばならなかった。ところが、彼が任務を終えてただちに帰ろうとすると、年をとった預言者が彼を欺いて引き止め、彼に食事を与えた。その結果、若い預言者は死んだ。
経験が豊かであるということはプラスの面もある。昨日読んだように、若いレハブアム王は父に仕えた長老たちの助言に耳を貸すべきだった。だが、信仰生活にかんしては経験が豊かであることが、マイナスになることもありうる。老預言者は、この若手の預言者と交流をもちたいという単なる願望ゆえに、天の使いからの主のことばだと嘘をついた。悪い意味での信仰生活の狎れ(なれ)のせいであろう。
どんなに年をとっても、いや年を取ればとるほどに、主に対するみずみずしい愛と畏れが育ちますように、と祈る。
しかし、あなたには非難すべきことがある。あなたは初めの愛から離れてしまった。(黙示録2:4)