孫崎享さんの記事。大事なことが書いてあるので、シェアします。
孫崎享氏の視点ー(2013/02/17)
TPP関連:米国、富める人は医療保険加入、貧しい人ははいれないTPP参加で最も危惧されるのは、米国進出医療施設の実施する
高額医療も国民健康保険の対象とされ、国民健康保険が
実質上機能しなくなることです。
今日米国国内の医療保険状況はどのようになっているでしょうか。
GALLUPは2月12日、世論調査で、医療保険に入っていない人の
データを発表しました。
問「貴方は健康保険でカバーされていますか?
「NO」の比率、2012年18歳から25歳― 22.7%
26歳から64歳―18.8%
65歳以上―2.4%
18歳以上でカバーされていない人の比率―16.3%
各グループでカバーされていない人の比率
ヒスパニック系―40.1%
年収3万6千ドル以下―30.7%
黒人―20.8%
18−25歳―23.5%
女性―15.2%
アジア人―15.2%
9万ドル以上―5.0%。
このデータの年収3万6千ドル以下―30.7%で、
9万ドル以上―5.0%はある意味ショック。命も貧富の差で
価値が変わる。
米国においては、富む者と貧しい者との間に平均寿命に5歳の差が
出ています(US Life Expectancy Depends on Income, Study Finds、
LiveScience.com - Friday, June 22, 2012
five-year gap between the life expectancies of well-off
and the poor in the U.S.)
TPPは日本社会を米国モデルに変える制度です。
本当にこういう制度を導入することが日本の国益になるでしょうか。
TPPが日本の国益にかなうか?といえば、大多数の国民の益にはならないことは確かでしょう。たとえばモンサントと深いかかわりのある経団連の会長のような、ごく少数の大企業と金持ちたちにとっては、莫大な利益となるでしょうけれども。