苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

燃える土と燃える水

 宇治谷孟さんの『日本書紀』全現代語訳を読んでいたら、天智天皇の治世7年秋七月に面白い記事を見つけた。「また越の国が燃える土と燃える水をたてまつった(又越國獻燃土與燃水)」とある。越の国とは、越前・越中・越後の国々、つまり、今でいえば北陸から新潟にかけての地域である。燃える水とは石油、燃える土とはメタンハイドレートだろう。新潟県沖合いにメタンハイドレートが産することは、七世紀には知られていたということだ。この地域のメタンハイドレートは海底に露出しているから、きっと漁師がズワイガニといっしょに地引網にでもひっかけたのだろうか。そんな昔に、地引網があったのかなあ。
こちら参照→http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20120525/p1


追記>燃える土は、天然アスファルト、泥炭ではないかという推測もある。たしかにメタンハイドレートは白くて、燃える土というよりも燃える氷といったイメージですねえ。