苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

神の国の宴会に


 昨日は、年に一度の信州宣教区連合婦人会に、筆者はご婦人たちのアッシー君として、伊那聖書教会にうかがいました。今年の講師は、正村八重子先生でした。楽しく、味わい深く、そして、みことばを真っ直ぐに語られる、さすがに熟練した説教者だなあと感銘を受けました。
 聖書の箇所はルカ福音書14章で、主イエスが 「ある安息日に、食事をしようとして、パリサイ派のある指導者の家に入られたとき」に語られた、いくつかの食事会にかんするたとえ話からです。これらいくつかの譬えは、最後の16節から24節の「盛大な宴会」つまり神の国への招きに集約されていきます。
 枕に話されたのは、食事についての経験談でした。八重子先生は食べることが大好きだそうです。ある日、八重子先生がしばしば講壇のお手伝いにいらしていた長野市にある在日韓国教会の献堂(だったかな?)のお祝いの式へのお招きの電話があったそうです。
「ヤエコセンセイ、ゼヒ、ショクジヲシテクダサイ」
と電話の向こうから言われて、八重子先生は、食べること大好きですから、「はいはい喜んで。」と答えました。
 さて、当日になり、式に出かけました。礼拝堂に集まった、多くの喜びに満ちた顔、顔、顔。で、八重子先生もそのひとりになって、受付をすませて、席に着きプログラムを開くと、そこに「祝辞 正村八重子師」とあります。・・・「しょくじ」と「しゅくじ」、小さな一字ちがいですが、大きなちがいです。これは焦りました、と。
 こういう面白い話を聞くと、その話だけが印象に残ってしまうということがありがちなのですが、さすが八重子先生の説教ではそんなことはなく、脱線したように聞こえてもちゃんと戻ってくるのでした。で、ルカ伝の話は、なんでしたっけ?食事と祝辞をとりちがえるな、じゃなくて・・・。