元経済産業省官僚古賀茂明氏(大阪市統合本部顧問)が、再稼動問題で話題の、若狭湾の大飯原発の現地視察に出かけたレポートをしているので、読者にもご一読を勧めたい。
下のURLをクリック
★http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32288
311福島第一事故を経てもなお、これほどまでちゃらんぽらんな地震対策であることに驚き、かつ、カメラ締め出しの隠蔽体質なのだということがよくわかる。そして莫大な使用済み核燃料。しかも、何を問うても根拠なく「だいじょうぶ」という安全神話によりかかった返事。
これでは地震と津波が来ても、テロリストの乗ったボートが横付けされても、大飯原発はいともかんたんに破壊されることは、火を見るより明らかだ。なんでこんな原発に政府は「おおむねOK」でGOサインを出すのか?無責任にもほどがある。
そして、下は若狭湾で原発事故が起きたら・・・というマンガ。22年も前に描かれたそうだ。311は起こるべくして起こった事故だったことが分かる。若狭湾の原発でも、次の事故が起こるべくして起こるのだろう。
★http://www.otsukishoten.co.jp/files/genpatsu/sample.pdf
それにしても、どうして朝日、読売など大新聞の記者たちは現場取材をしないのだろう。現地調査をすれば、大飯原発再稼動が無茶であることがわかるのに。つくづく大新聞の記者たちの現場は、霞ヶ関の記者クラブなのだと思う。
ぼやいていても仕方ないので、メールで関係閣僚にもこれを読むようにと紹介しておいた。
<追記>
枝野さんは、事故があったら政治責任を取ると見得を切ったそうだが、大飯原発が破綻したら福井県にとどまらず、石川、京都、滋賀、岐阜、大阪が放射能汚染され、関西の水がめ琵琶湖はだめになってしまう。そのとき、彼に議員辞職してもらったところで、なんの役にも立たない。政治責任を取ると言うなら、今こそ、現場を踏んだことのない官僚のレクチャーやペーパーのみで判断せずに、現地にちゃんと足を運んで何日か張り付いて調査してもっと責任あることをすべきだ。