苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

この国のために祈ろう <追記あり>

 多くの読者はすでにご存知のことと思いますが、福島第一原発4号機は今なお危険な状態にあります。爆発によって、建屋が傾き、崩壊しそうになったので、昨年6月にツッパリ棒で補強工事をしたあのプールです。大きな余震でこのプールにひびが入って水が出てしまったら、「おしまい」・・ということについて、小出裕章氏が解説しています。
 そして、この国を神があわれんでくださるように、祈りましょう。

追記
ただし、この件について武田邦彦氏が反論しているので、追記しておく。
〜〜以下、引用〜〜〜
4号機は燃料プールの崩壊があり得る。このときに、少しの放射性物質が飛散する。その理由は落下する途中で、燃料棒から若干の放射性物質が飛散するからである。さらに燃料棒同士が落下途中で特別な立体配置になり、小規模核爆発が起こる可能性がある。東電が燃料プールに十分な量のホウ素を入れているかどうか不明だが、入れていると推定できる。
4号機の燃料プールが崩壊したら、燃料は原子炉建屋下部に落ちるが、そこで再び水で覆われるので、放射性物質が飛散するのは少量にとどまる。
〜〜以上、引用〜〜〜
 武田氏の考えでは、使用済み核燃料プールが完全に崩壊すれば、それが水もろとも落下して、そこにある何らかの構造物の枠のなかにすっぽり納まって、またプール内に保管されているような状態になるというたいへん都合の良いことを仮定しているようです。そのようにうまく行けばありがたい話ですが、まさに「有り難い」話ですねえ。もし、崩壊せずに地震使用済み核燃料プールにひびがはいっただけなら、そこから水が漏れてしまって、莫大な使用済み核燃料が露出することになります。そうすると武田氏の説は成り立たなくなるように思います。
 でも、工学博士・大学教授ともあろう人が、私ごとき者の考え付くような欠点に気づかないはずはないのではないかと思うので、この件についてお二人にメールで問い合わせ中です。