苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

寒さ自慢


(田んぼスケートリンク
 CO2が地球温暖化の原因というのは怪しいそうだが、原因はともかく、この地で伝道をはじめて18年のうちに、信州も温暖化していることは事実である。こちらにやってきた当初、3月には借家の北側の窓は凍結して開かず、5月の連休には雪が舞った。11月の初めには初雪で、雪面に残された足跡をたよりに熊撃ちのおじさんたちが動き始めていた。12月初旬にはスキー場がスタートして、小学校の校庭や近接の田んぼに水を張ってつくったスケートリンクが使用可能となっていた。松原湖バイブルキャンプ場の大月湖も全面結氷して、スケートが可能となった。年を越せば稲名湖も全面結氷してワカサギの穴釣りができるようになり、下旬になれば、千曲川の表面まで凍り付いて、川の水は伏流水となった。
 それが近年は、全体的に二週間は後にずれてきているし、千曲川の結氷はめったに見ない。とはいえ、今年も、田んぼリンクは出来上がり、大月湖もすでに全面凍りついている。大きな猪名湖のほうは1月半ばになればワカサギの穴釣りができるようになるだろう。
 こんなに寒くて人間が住む場所が、本州にあるとは、筆者はこの地に住むまで知らなかった。氷に穴を開けて、そこから釣りをするなどということはエスキモーがすることだと小さな頃、絵本を見て思っていたのである。それに湖が凍るのは理解できるが、流れの速い川が凍るとは信じがたかった。まして、そういうところに自分が住むことになろうとは想像だにしなかった。
 このあたりに住む人間の自慢は、この寒さなのだ。

☆筆者のワカサギ釣り体験
http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20110111/p1