この季節、信州の道を車で走っていると、あちこちの道端でリンゴが売られているのを見かける。すると、カチッ・ピーガチャンとスイッチが入って、からだジュークボックスから歌が飛び出す。美空ひばり「りんご追分」
「りんご〜のはなびらが〜かぜ〜にちったよな〜
月夜に〜月夜に〜そっと、ええええ〜えええええええ、
えええええええええええええ〜
津軽娘は泣いたとさ つらい別れを泣いたとさ
りんご〜のはなびらが〜かぜ〜にちったよな〜ああああ〜『お岩木山のてっぺんを 綿みてえな白い雲が、
ポッカリポッカリながれてゆき、
桃の花が咲き、桜が咲き、
そいから早咲きのリンゴの花ッコが咲く頃は
おら達の一番たのしい季節だやなー。
だどもじっぱり無情の雨っこさ降って
白え花びらを散らすころ、
おらあのころ東京さで死んだお母ちゃんのことを思い出して……
おら……、おら……
※つがる娘は ないたとさ
つらい別れを ないたとさ
リンゴの花びらが
風に散ったよな あああ……