苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

マグマに触れる

 
 
 「火山のおなかの中にはぐつぐつと煮え立つマグマがある。それが噴出して火山弾があちこちに飛んで行って落下し、冷えてかたまって溶岩となる。では、その冷えて固まった岩をそれ自体として分析して満足して、それで火山がわかったと言えるだろうか。いや、煮え立つマグマにふれなければ、ほんとうの火山を知ったことにはならない。
 パウロが火山であり、彼の書簡たとえばローマ書、ガラテヤ書、コリント書などは、火山から噴出されて冷えて固まった溶岩である。それぞれの手紙をただ分析してパウロがわかったと言えるのか。いや、聖書解釈者はパウロのうちに聖霊によって燃え立っている熱い思いに達しなければ、パウロに達したとは言えないのではないか。」
 筆者はこれまでお会いするたびに、何度も、宮村武夫先生からこのたとえを聞かされてきた。一応、頭では先生が言われる意味がわかったつもりだったけれども、自分のものにはなっていなかった。しかし、昨日、朝の礼拝で宮村先生の説教『微妙』(マルコ:2:23-28,特に27)を聞いて、アッーチチチ!だった。マグマに触れたのだ。