苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

ラブ信州の時から


 2000年夏に「ラブ信州」という企画で、シンガポールの主にある兄弟姉妹たち7人がここ小海に来て、一週間にわたってそれは熱心に、リビングバイブルの福音書朗読テープつきのトラクト配布をしてくださった。川上村、南牧村南相木村北相木村、小海町、八千穂村、佐久町の全域の全戸をくまなく朝から日没まで配って歩いたのである。その熱心さ、忠実さに脱帽した。でも、青年たちは「私たちはシンガポールではこんなに熱心じゃないんですよ。」と言って笑っていた。
 そのときのメンバーのうちお二人が先週金曜日から今日まで小海を訪ねてくださった。ひとりはクリスチャンになって初めてミッショントリップに参加されたというキャロラインさんである。特に彼女は、2000年夏のあと、すでに二度訪ねてくださり、折々メールをくださったり、交流がある姉妹である。なぜだかわからないけれど、初めてヨナタンダビデに会ったときのように、主は私たち家族とキャロラインさんを結びつけてくださった。もうおひとりは当時、中国大陸のイー族に宣教に行く準備をしておられたPさんである。
 昨日、今日と二人の姉妹と交流のときが与えられ、今日はともに小海の兄弟姉妹と礼拝をささげることができた。礼拝後は、愛餐会。お二人の中国、カンボジア、ネパール、タイなどでも福音のための御奉仕のようすについてうかがうことができ、私たちにはいろんなことが興味深く、刺激を受けた。そしてお二人が実に謙虚で、誠実にそして楽しそうにしていらっしゃるのである。
 その後、お二人を野辺山の滝沢牧場にお連れした。野辺山に千曲川沿いに行く国道141号の両側の山々は、唐松の紅葉が始まり、黄金に染まりつつある唐松を背景として、楓の赤が実にあざやかである。海ノ口峠を登りきると視界が広がって野辺山高原となり、雲のかかった大きな八ヶ岳を望む滝沢牧場に到着。どの風景も都市国家シンガポールにはない風景で、歓声をあげられる。「キレイ」と。羊や馬やヤギたちをゆっくりと見て回りながら、さまざまなことを語らう。
 国籍も民族もことばもちがうお互いであり、クリスチャンにならなかったならば、決して出会うことも交流もなかったことを思うと、神様が「聖なる公同の教会」つまり神の家族のうちに私たちを入れてくださった恵みの豊かさを賛美しないではいられない。私は明日は仕事でまた上京し、彼女たちは今日、安曇野へと向かわれる。

「あなたがたはみな、キリスト・イエスに対する信仰によって、神の子どもです。バプテスマを受けてキリストにつく者とされたあなたがたはみな、キリストをその身に着たのです。ユダヤ人もギリシヤ人もなく、奴隷も自由人もなく、男子も女子もありません。なぜなら、あなたがたはみな、キリスト・イエスにあって、一つだからです。もしあなたがたがキリストのものであれば、それによってアブラハムの子孫であり、約束による相続人なのです。」ガラテヤ3:26−29