苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

泣くのもいいんです


  (こんな季節に、ご近所にきれいなバラが咲いていました。)


 放射能のストレスと、精神的ストレスのダブルパンチで活性酸素をふやさないために、「快活な心で放射能に対処」とか「放射能を笑い飛ばす」とか書きました。それはそれで大事なんですが、泣きたいのをがまんして、顔を引きつらせて笑うというのはかえってストレスですよね。ストレスでいわゆる隠れウツになってしまいそうです。
 無理をすることはありません。実は、泣くことも健康にいいそうです。日本笑い学会の会長さんの昇幹夫さん(産婦人科医師)が、NK細胞を元気にする要因として、次のことをあげています。NK細胞はがん細胞やウィルスをやっつけてくれるんだそうです。笑い学会ですから、まず「笑うこと」を挙げてはいますが。

   NK細胞を元気にするには

1 笑うこと
2 泣くこと、
3 人に話を聞いてもらうこと、
4 お化粧すること、
5 楽しく歌うこと、
6 良い睡眠を十分とること、
7 冷たいものを取らない冷やさないこと

 ワーンと泣いたらすっきりした、という女性がたまにいます。でも日本人は男も女もつらいことがあってもこらえる美学があって、あんまりエーンとは泣きません。葬式でも、最愛の夫を失った女性が、人前では気丈に振舞っているけれど、弔問者たちに挨拶をするその喪服姿の細い肩に静かな悲しみがたたえられている・・・てな奥ゆかしさが、日本人の好みでしょう。まして男は悲しいからといってなかなか泣けない。それで、「忘れてしまいたいことや どうしようもない寂しさに包まれたときに男は 酒を飲むのでしょう 飲んで、飲んで、飲まれて、飲んで、飲んで、飲みつぶれて眠るまで飲んで・・・」なんていうヒット曲がありました。ストレスに耐える美学です。しかし、「忘れてしまいたいこと」つまりストレスと酒が「男」の活性酸素をふやして、DNAを傷つけてがん細胞をつくってしまいます。
 私はきまじめな癌家系です。父も母も祖母も癌でした。でもクリスチャンになって、少し環境が変わりました。教会では男でもイエス様の十字架の愛に感動したときは、泣いていいようです。讃美歌を歌ったり、聖書の話を聞いて、みんなよく泣いたり笑ったりしてます。主の日には、いつもの作業着やジャージでなく少しおしゃれして教会に出かけて、兄弟姉妹と讃美歌を歌って、つらかったことなど話を聞いてもらって、・・・これでたくさん眠って、カキ氷さえ食べなければ、クリスチャン生活って、NK細胞が元気になる生活ですねえ。