快活な心で放射能に対処したい。というのは、お母さんたちが放射能を気にしだすと、えてしてイライラクヨクヨしてしまいがちで、かえってそのストレスが体内の活性酸素をふやしてしまうからである。「おかあさん。お肉を水につけたらおいしくないよ。」と言われて、「なに言ってるの。放射能を落とすためにおかあさんが苦労してやっているんでしょ!」と子どもを怒鳴りつけると、子どもの健康にもよくない。自分のからだでも、子どものからだでも、放射能で活性酸素が増えた上に、ストレスが活性酸素を増やしてしまう。ダブルパンチだ。
そこで、笑いと健康についてメモしたい。
笑いがからだによいことは、昔から「笑う門に福来る」と言われるように良く知られているが、笑うとき、からだのなかで何が起こっているかということが、お医者さんたちによって研究されている。『笑いの免疫学』なんていう本だってある。
笑うと体内でNK細胞が増える。NK細胞とは免疫細胞で、これは癌を壊してくれる。大阪で実験が行われた。癌患者さんたちに二時間ばかりナンバ花月で吉本新喜劇を見せて、見る前と見た後でNK細胞の数を調べたらグンと増えていた。それで「ナンバ花月」の頭文字をとってNK細胞と名づけられた。ナチュラル・キラー細胞の頭文字だというつまらない説もあるが。
また、「高血圧WEB」というところには、活性酸素と笑いの関係が書かれている。「活性酸素は動脈硬化を引き起こすきっかけになりますが、この活性酸素を大量に発生させるのがストレスです。・・・笑っているときは、心身共にリラックスした状態にあり、ストレスホルモンの分泌が減少して、活性酸素の発生を抑えることにつながります。・・・」ともある。
というわけで、笑いは免疫力を高め、かつ、活性酸素を減らすというダブル効果があるわけだ。すごい。
だとしたら「東電め!」なんて陰気な心でクッキングするよりも、落語でも聴きながら楽しく放射能を除去しながらクッキングするほうが身のためである。げらげら笑いながら除染活動をするというのは、なんだか変だけれど、そのほうが健康によい。いやいや、賛美しながらクッキングや除染活動を、といったほうが牧師らしいね。
「陽気な心は健康を良くし、
陰気な心は骨を枯らす。」箴言17:22