苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

七ヶ月遅れで教団総会

 本日松原湖バイブルキャンプ場で、教団総会が開かれて、全国から320人余の兄弟姉妹が集った。この3月に開かれる予定だった会議が、311地震で延期されて、今回持つことができたのである。議事はたいへん簡潔に粛々と進められた。
 総会の後のごく短い時間ではあったけれども、一言ずつ常磐宣教区、東北宣教区の被災した諸教会の先生方が語られることばによって、今も苦難のなかにあるけれども、祈りや具体的な支援の手が大きな慰めとして役立ったのだということを知らせていただくことができて、たいへん感謝だった
 震災の悲惨さは筆舌に尽くしがたいのであるけれども、この半年間、被災地の教会に多くの兄弟姉妹たちのために、教団挙げて祈り、ささげ、また支援に出かけて、一緒に汗を流して来ることが許されたことは、諸教会のすべての兄弟姉妹にとって尊い経験であった。「神の家族」と呼ばれる教会に加えていただいているものとしての経験だった。
 とはいえ、まだまだ復興への道は遠いことを感じる。特に、「常磐高速道路とJR常磐線はこれからも何十年もずっと断ち切られたままになるでしょうが・・・」と話されたことについては、原発事故というものの重い現実をもう一度突きつけられる思いだった。これほどのことが起こっているのに、なお財界のご機嫌のみをうかがって、原発推進路線を推進しようとする政府や電力会社の愚かしさはどうしようもないと思う。
 だが、この日本という国に、この時代遣わされた私たちは、この国を投げ出すわけには行かない。地の塩として世界の光として、その任務を果たしてゆきたいと思う。