苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

原発と教育基本法 公聴会の八百長

 6月26日、国は九州電力玄海原発再稼動をめぐって安全性に関する番組を行ったが、その際、九州電力は下請け会社4社と社内の一部に、次のようなメールを発信していたという。
「発電再開容認の一国民の立場から、県民の共感を得うるような意見や質問を発信」することを求め、その際、「なお、会社のパソコンでは処理能力が低いこと等から、是非、ご自宅等のパソコンからアクセスをお願いいたします」と要望している。後半の要望は、一般市民を装うわせるための隠蔽工作であろう。会社のパソコンが、メールひとつ送れないほど処理能力が低いなどというばかないことはありえない。
 今回はUSTREAMを用いた公聴会へのやらせメールであった点では目新しいが、この手のヤラセは、公聴会の常套手段なのではなかろうか。先の安倍総理は、教育基本法に関する全国各地の公聴会では一般市民を装った関係者に、新教育基本法に賛成の立場からものを言わせていた。しかも、全国各地の八百長だと発覚しているのに、当時の安倍総理は恥知らずにも、新教育基本法を国会で強行採決させてしまった。そんな八百長で決められた法律であっても、いったん法律となってしまうと、国民に対して強制力を持っている。これを足がかりとして大阪府では君が代で不起立の教員は職を奪われるという条例まで決まるという異常事態である。
 原発に話をもどす。それにしても、原発をめぐって、私たちはどれほど多くの偽りを聞かされて来たことだろう。311地震直後のニュースやバラエティ番組に次々に登場した有名大学教授や評論家たちの偽りから始まって、東電と原子力安全保安院の嘘。何十年もの間、教科書もCMも「原発は安全な未来のエネルギーです」「原発は環境にやさしい」と偽ってきたことなど。これらすべては利権にともなう偽りである。権力とマモンと偽りは仲間なのである。目を覚まして、惑わされないことが肝要である。
原発は、鉄鋼とコンクリートとウソで作り固めた施設」(小出裕章

「目はからだのあかりである。だから、あなたの目が澄んでおれば、全身も明るいだろう。 しかし、あなたの目が悪ければ、全身も暗いだろう。だから、もしあなたの内なる光が暗ければ、その暗さは、どんなであろう。だれも、ふたりの主人に兼ね仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛し、あるいは、一方に親しんで他方をうとんじるからである。あなたがたは、神と富とに兼ね仕えることはできない。」マタイ6:22−24


追記2011年7月20日教育基本法改変のための公聴会八百長 2006年9月2日。

青森県八戸市で開かれた政府の「教育改革タウンミーティング」で、安倍晋三内閣府は、「教育基本法改正案に賛成の立場で質問するよう」に、中学校の校長に依頼した。

依頼の文章

タウンミーティングの質問のお願い」

1) 質問を依頼する。
2) 内閣府から以下のとおり発言の仕方について注意があった。
 ●できるだけ趣旨を踏まえて自分の言葉(せりふの棒読みはさけてください)
 ●「お願いされて」とか「依頼されて」と言わないで下さい(あくまで自分の意見を言っている、という感じで)

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20061102%2523p1

http://kokoro-no-jiyuu.blog.so-net.ne.jp/2008-07-09



ホタルブクロが近所のポストのそばに咲いています。