苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

信夫山―福島市訪問

 家内と福島市に所用があり、二つの教会、教会関連施設を訪ねてきました。
 新幹線の駅を降り立つと、緑豊かで、空の広い街で、信夫山(しのぶやま)がその真ん中にあります。標高275メートルですから、そびえているという風情ではなく、おおきな里山として、そこに座っていました。信夫山はずっと昔から福島の人々の営みを見てきたのでしょう。
 緑豊かなきれいな街は、一見すると、なんの問題もないようですが、タクシーに乗れば運転手さんがやはり放射能の話をしていました。「もしかすると、放射能濃度がどうしようもなく高くなった場合は福島市民は北海道に、郡山市民は山形にという計画があるとかいうことを聞いていますよ。」と。真偽のほどは知りませんが、私もどこかで小耳にはさんだ話でした。
 ほんとうに原発事故は手に負えないひどい結果をもたらすことです。福島市は県庁所在地、郡山市は規模からいえば福島を凌ぐ大都市です。その住民すべてが今まで営々と積み上げてきたものを捨て、ふるさとの山を捨てて、移住しなければならないとしたら、これはなんという悲劇でしょうか。
 気温はけっこう高いのですが、緑が多く広々しているからでしょうか、朝の空気はさわやかで少し郊外に出ると鶯の鳴き声が聞こえていました。


  信夫山

追記>福島全住民北海道へ避難というのは、おそらくOPERATION KODOMOTATIが子どもたちの疎開先を北海道にすることを検討しているということと混同されているのではないかと「知恵袋」にはありましたが、事実はわかりません。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1464123774