「さて、兄弟たちよ。わたしの身に起った事が、むしろ福音の前進に役立つようになったことを、あなたがたに知ってもらいたい。 すなわち、わたしが獄に捕われているのはキリストのためであることが、兵営全体にもそのほかのすべての人々にも明らかになり、そして兄弟たちのうち多くの者は、わたしの入獄によって主にある確信を得、恐れることなく、ますます勇敢に、神の言を語るようになった。一方では、ねたみや闘争心からキリストを宣べ伝える者がおり、他方では善意からそうする者がいる。後者は、わたしが福音を弁明するために立てられていることを知り、愛の心でキリストを伝え、前者は、わたしの入獄の苦しみに更に患難を加えようと思って、純真な心からではなく、党派心からそうしている。 すると、どうなのか。見えからであるにしても、真実からであるにしても、要するに、伝えられているのはキリストなのだから、わたしはそれを喜んでいるし、また喜ぶであろう。」（ピリピ1：12-18）
おかあさんが、毎日、愛をもって料理を作り、家族に提供するのはすばらしいことである。けれども、時にやさしいおかあさんも、「あ〜あ。毎日ごはんばかり作って、いやんなっちゃった。」という気持ちでごはんを作ることもあるだろう。それでも、家族がそれを食べて滋養を得ることはできる。ご飯自体に栄養があるからである。
「キリストの福音は愛の福音なのだから、愛の動機をもって宣べ伝えるのがふさわしい」というのは、当然のことである。だが、「愛の動機によらずねたみや闘争心で伝えたなら、キリストの福音は誰をも救うことができない。そんな伝道は無駄だ。」とまで言ったら、それはもっともらしく聞こえるが、偽りである。キリストの福音は、それ自体として神の力だからである。
「福音は、ユダヤ人をはじめギリシャ人にも、信じるすべての人にとって、救いを得させる神の力です。」（ローマ1：16）
庭の畑のツルナシインゲンの花
