苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

電気自動車はエコカーでなくエゴカー

 自動車メーカーは電力会社と一緒になって、電気自動車を、エコカーすなわち環境に配慮した車として、大々的に売り出そうとしている。だが、よく考えればあれはエコカーではなくて、エゴカーである。電気自動車が配慮している環境とは、「私が」車を走らせている周辺だけのことであって、日本の環境でも地球の環境のことでもはない。
 電気自動車を日本に普及させるためには、日本中にガソリンスタンドのような電力ステーションを置かなければならず、電力をさらに大増産しなければならない。だから、原発をさらに14基日本各地に造るという理屈なのである。一基4000億円〜6000億円の原発にまた利権好きな連中が群がり、この地震列島は原発の巣になり危険度を増し、放射能汚染度を増す。
 しかし、福島原発の事故を受けて原発はもうこの日本には建たない。建ててはならない。これほどの事態になっても、原発続行を宣言している頭コチコチで先見性のない人々が政府にもOBにもおり、電力会社にも自治体にもいるようだ。しかし、電気自動車開発に莫大な投資をしてきた自動車メーカーはすぐ断念して、ハイブリッドカーの洗練に力を注いだほうが損害が少ないし、国民のためになると思われる。もっとも、こちらも蓄電池の耐用年数と、その処分にともなう環境汚染というネックがあるとは聞く。


 それより都知事や各都市の首長にお奨めしたいのは、平地の多い都市部は自転車道路を整備することである。そうすれば市民の健康増進にもなり、市民の健康かかわる自治体の負担も減り、省エネにもなり、環境保全にもなるし、交通事故も減る。石原さんは迫り来る関東大震災に備えて、東京都の防災都市化を宣言しているが、地震における問題の一つは交通量が多すぎて緊急車両が走れないという問題である。自転車道路の整備は、都内の交通車両を減らすためにも有効である。
 あと、馬を飼うのはたいへんだがロバは実用性がある。そうそうダチョウを乗り物にしたらどうかなんてことも思うのだ。車や自転車より楽しそうである。ただ、いつ会社に到着できるかが問題だが。