苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

熊の穴

 今朝、春霞がかかる風景のなか、家内と散歩をした。お墓の道を抜けて、相木川を左に見ながら小学校への道を行く。100メートルほど行って左に坂道をくだって行くと、チロリン橋がかかっている。川を見下ろせば、澄んだ水が勢いよく流れている。と、橋の下から川上に向かって、マガモの夫婦がばたばたと飛び立った。この夫婦はどうやら小海に住み着いてしまったらしく、この季節になっても北国へと旅立つ様子がない。近くの畑では、幾人かのお年寄りがせっせと畝を立てている。
 小学校に着くと、校庭のソメイヨシノの花芽が赤くふくらんで今にもほころびそうなようすである。小学校から坂を上って小海−相木線に出ると小さな枝垂桜が赤い芽を膨らませている。
 帰り道を行くと、左の道路わきのがけの上に黒い穴が見える。さほどは深くなさそうである。「あれ、なんの穴かしらねえ。」と家内が言う。直径1メートルばかりの穴。
 「熊の穴じゃないの」と言ったら、なんだか愉快になった。ほかの場所でこんなことを言っても、ただの冗談にすぎないが、ここ小海なら半分は冗談には聞こえないことが愉快に感じられたのだ。たまに、「国道沿いのパン屋さんの近所に熊が出ましたから、気をつけてください。」などという有線放送を聞くこともある。昔、JAの玄関のガラスを突き破って猪が突入したこともあったし。
 下の写真は、帰り道に撮ったオキナソウ(オキナグサ)。高原地帯の植物だそうである。