紀元前7世紀末から紀元前6世紀前半、南ユダ王国滅亡とバビロン捕囚の時代に、神は預言者エレミヤを立てた。王国は、バアル礼拝という偶像崇拝の汚れに染まり、正しい者が苦しめられ不正な者たちが繁栄するという社会的不公正の罪とに陥っていた。神は民に悔い改めを求めるためにエレミヤを預言者として遣したのである。
けれども、王も民もエレミヤのことばに耳を貸そうとはしなかった。当時の南ユダ王国には、権力と癒着した職業的預言者集団がいて、彼らは「平安だ。平安だ。」といい続けて民を欺いていたのである。
「それは彼らが、小さい者から大きい者まで、
みな不正な利をむさぼり、
また預言者から祭司にいたるまで、
みな偽りを行っているからだ。
彼らは、手軽にわたしの民の傷をいやし、
平安がないのに『平安、平安』と言っている。
彼らは憎むべきことをして、恥じたであろうか。
すこしも恥ずかしいとは思わず、
また恥じることを知らなかった。
それゆえ彼らは倒れる者と共に倒れる。
わたしが彼らを罰するとき、
彼らは倒れる」と主は言われる。」(エレミヤ6:13−15)
そして、神のみことばを告げ、王国における宗教的・社会的罪を方向転換し悔い改めを迫るエレミヤを迫害した。エレミヤはたびたび命の危険にさらされ、ついには牢につながれてしまう。だが、主がエレミヤ語ったことは歴史の中に成就して行く。
京都大学の原子炉研究所の熊取六人衆と呼ばれる、原発の危険を訴える少数派の研究者たちと、彼らを異端視して冷遇してきた原発村に属する御用学者・政治家・電力会社・経済産業省官僚のことを下記のサイトで読むと、エレミヤの時代のことと重ね合わさって見えてくる。
(以下、引用http://hiroakikoide.wordpress.com/の4月13日より)
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週刊現代の2011年4月23日号に『危険性を訴えたら、監視・尾行された 迫害され続けた京都大学の原発研究者たち 熊取6人組』という記事が掲載されています。
この週刊現代の記事では、小出裕章氏や今中哲二氏を始めとして、すでに引退した方たちも含めた計5人の研究者にインタビューをしていて、主に原子力村の実態や、国の原子力行政、推進派学者の体たらくについて、貴重な証言を引き出しています。
このような記事を掲載する週刊誌を応援する意味でも、ひとりひとりの方にぜひこの号を購入してほしいところですが、小出先生の発言部分のみ転載させていただくことにします。
「同僚から異端視されることはないけど、京大も国・文科省の傘下にある。その国が原発推進というのだから、傘下の研究所で国に楯突くのは好ましくないという事情はあるでしょうな。嫌がらせを受けたと感じたことはないけど。私もかつて研究費をもらおうと文科省に申請したことがあるけど、審査がまったく通らない。なぜ通らないかは何とも言えませんが(笑)。ああいう研究費って、力をもった教授のお手盛りで決めるからね」
「照明はほとんど使わないんですよ。夜でもね。エアコンももちろんなし。パソコンの画面が明るいから、仕事には支障がない」
「東北電力が女川に原発を作るというのを聞いて、本当に原発が安全なら、なんで電気を一番使う仙台の近くに建てないのかと思ってね。それでいろいろ調べたら、原発はもともと危険を内包していて、都会では引き受けられないから、わざわざ過疎地に作るんだという結論に達したわけ。そうなったら、選択は一つ。反対するしかないと」
「推進派は頭を丸めろということですよ。これまで主張してきたことをどう思っているのか、表明してほしい。何人か謝罪した人もいるみたいだけど、原子力委員会の近藤駿介委員長みたいに、謝罪もせず逃れようとする人もいる。みっともないね。原子力安全委員会にしたって、こんなときこそ仕事をしなきゃならんのに、何してるのか全然見えてこない」
(福島第一原発の見通しについて)「うまくいくといっても、安全と言える状態になるまでは最短で年単位。数カ月では無理でしょう」
(「原発をどうすればいいか」という相談はないんですか?という問いに対し)「ありませんねえ。私が答えるにしても、原発をやめなさいとしか言えないし、意味がない。原発を生き延びさせるための提言なんてないんです」
(以上引用)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
教会のS兄が小出裕章氏関連のサイトを紹介してくださったので、下に掲げておきます。
☆小出裕章(京大助教)非公式まとめ
http://hiroakikoide.wordpress.com/
☆なぜ警告を続けるのか〜京大原子炉実験所・”異端”の研究者たち〜
http://video.google.com/videoplay?docid=2967840354475600719#
☆きくちゆみのブログとポッドキャスト
http://www.harmonicslife.net/PodCasts/2011/Yumi20110413Podcast.mp3
↑まず、これがわかりやすくて、とてもいい。小出氏の人柄も伝わってきます。小出裕章氏は「助教」というかつて「助手」と呼ばれた「大学教員の最下層」(ご本人の表現)の立場。きくちゆみさんが言うとおり、NHKはこういう真実を探求し真実を語る学者をこそ、テレビに出演させるべきである。東電の広告塔の「偉い」教授様たちにはお引取り願いたい。
こちらは小出先生のインタビューの関連の映像。
http://kikuchiyumi.blogspot.com/
そうそう、小出氏は、今回の地震で火力発電所があちこち故障したので最初の「計画停電」はやむをえないかもしれないが、もう大丈夫。夏場のピーク時の電力は水力と火力で十分賄えるとおっしゃっていました。また今日の日本の電力の使いかたが異常であることも指摘されました。
浜岡原発震災を防ぐ全国署名にご協力を!
クリック⇒http://www.geocities.co.jp/genpatusinsai/
★原発推進学者一覧(追記2011年5月23日)
http://takashichan.seesaa.net/article/193202255.html