苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

デマと真実   追記あり

 原発事故報道については、「デマだ、風評だ」と政府が非難してきた「危ない。」という報道が真実であり、東大教授をはじめとする政府と東電と密着した権威者がNHKで「大丈夫、大丈夫」と言ってきたことがデマであったということがわかってきて、当惑している方が多いと思います。
 原発報道のばあい、「原発村」「原発安全カルト」に属している学者さんたちのことばは信用できません。原発村の住民とは、電力会社とその御用学者と原発推進派の政治家たちと経済産業省の役人たちの天下り先である原発関連団体、電力会社から莫大な広告収入を得ているテレビ・新聞です。
 下世話な言い方をすれば、彼らにとって原発は飯の種ですから、脱原発につながるようなことはいえないのです。あるいは彼らにとって原発は偶像の神ですから、原発に背くことをいうとバチがあたると思っているのです。彼らはエレミヤの時代の偽預言者・偽祭司みたいなものです。偽預言者たちは、「平安だ。平安だ。」と王と民に根拠のない気休めを言って、国を滅亡に導きました。
 他方、彼ら多数派の権威ある「原発安全教」の祭司たちから異端扱いされても、長年にわたって原発批判をしてきた少数派の言っていることのほうが、原発の現実をちゃんと捉えているようです。たとえば、石橋克彦教授(神戸大学地震学)、広瀬隆さん(作家)、田中三彦(元日立エンジニア・福島原発設計者)、後藤政志(元東芝原子炉(格納容器)設計エンジニア) 、小出裕章(京大原子炉実験所)。原発にかんするスタンスがみな同じではありませんが、この方たちは、少なくともスポンサーあるいはパトロンである東電の顔色をうかがいながら適当なことを発言するような人々ではありません。
 リンク集に武田さんのブログを新たにのせておきました。この人は単純な脱原発ではなく、原発技術自体はOKだが、原発技術を用いる人間の心がだめだから、結局、原発は危険だというスタンスの人です。参考になさってください。

追記>信用できない政府発表
 http://takedanet.com/2011/04/post_0a1f.html