穏やかな諏訪の海を望んで - 苫小牧福音教会　水草牧師のメモ

　手術をされた姉妹を見舞いに、家内と諏訪の赤十字病院に出かけた。諏訪湖のほとりにあって、談話室の大きな窓から諏訪湖が見渡せる。きらきらと輝く湖面、はるかに冠雪した北アルプスの穂高連峰が見える。
　3月11日の地震と救援活動、その後の原発の危機的状況のなかで心騒がせていたが、諏訪の海はどこまでも穏やかである。創造主がこんなにも美しい自然をくださっているのに、そのことに感謝せず、ひたすらに便利さを追求して、これを汚してしまった私たちの原子力発電依存の罪は重い。さらにわが国は、自らを汚すに留まらず、その原子炉を外国に売りさばいて、世界を汚そうとしていたところだった。しかし、その企てはついえた。そしていま、私たちは今恐怖と不安のなかにいる。
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　神様、私たちは罪を犯しました。
　感謝して謙虚に生きることをせず、強欲に生きてきた私たちです。
　創造主であるあなたがお定めになった自然の最小単位の原子を
　破壊してまで、エネルギーを取り出そうとしてきた、
　その貪欲と傲慢という罪の報いを今私たちは受けています。
　大地と水源地と海と空気を、今私たちは自らの手で汚しています。
　私たちは、あなたがくださった大地と水と海と空気から
　いのちの糧を受けてきたのに。
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　筆者は、原子力利用と遺伝子組み換え技術とは、被造物である人間が踏み込んではいけなかった領域なのではないかと思っている。いずれも、創造者のわざをあえて否定し、自然界には存在しないものを作り出してしまう技術であるからだ。いま、私たちは、文明や技術や富を偶像としてきた自分たちの傲慢と愚かさを認めるべきだと思う。認めて、神にあわれみを乞い求めるほか私たちの生きる道はない。