苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

今、すべきこと、何ヶ月か先の見通し

 今朝、東京から戻りました。夜の東京は節電で薄暗く、車も少なかったです。教団事務所には支援物資が届いて、仕分け作業がなされていました。小海キリスト教会の兄弟姉妹、近所の人たちのささげたものも、届けることができました。ご協力感謝します。

*2〜3ヶ月か先の見通しと、今すべきこと
 この先、消防士たち自衛官たちの懸命の努力が実を結んで、原発が落ち着けばいちばんありがたいことです。そのように願います。しかし、万が一、多くの放射性物質が炉から出てしまうということが起った場合(何度も言いますが今はそういうことは起っていませんし、それは決して核爆発でもありませんが・・・追記:実際には12日の段階ですでに多くの放射性物質が出ている。炉が爆発したわけでなかったのは不幸中の幸いだった。)、空気中に飛散したものが、どの程度、土壌を汚染するかどうかは、風と雲と雨で決まるので何も確定的なことはいえません。緊急避難地域は汚染の可能性が高いのですが、その外の遠隔地の場合、距離の遠近は汚染の多寡と比例しません。たとえば、500キロも離れていても「ホットスポット」と言ってある箇所の土壌がひどく汚染されたり、逆に数十キロの距離なのにまったく汚染がなかったりというふうになります。
 そんなわけで、土壌や水源地の放射能汚染があるかないかといったことは、原発の混乱が一応終息してから、国や自治体が何ヶ月もかかって土壌汚染調査をしてみてわかることです。福島原発の遠隔地からさらに逃げてもあまり意味があるとは思えません。遠隔者が、自分たちのためにできる放射能対策は、せいぜい原発方面から風が流れているときは、特に妊婦さん・子どもは外出しないこと、雨にはぬれないように心がけることくらいでしょう。深刻な事態のばあい、自治体から数日間屋内避難の指示がでるでしょう。(3月15日参照)
 むしろ、原発からの遠隔地に住む者たちが、今もっと緊急にすべきことは、被災者のために心を開き、財布を開き、勇気を出して手を差し伸べることです。
 
*被災地救援活動
 今、教団事務所の三階は被災地から避難してきた赤ちゃん連れの方などが一時退避する中継点となっています。「お風呂と、電気があって、天国みたいだと思いました。」とおっしゃっていました。いっしょにお祈りしました。そのあと、東京の知り合いのうちに身を寄せたり、教団が用意した宿泊施設に身を寄せて行かれます。
 21日月曜日、第三回救援チームが青トラックとワゴン車が二手に分かれて出かけます。実は筆者も希望しましたが、もっと若手の友人たちが行くことになりました。(筆者はもうじいさんかなあ・・・ぎっくり腰も直ったんですが。)緊急車両の許可証発行が各県警によって対応が違うのと、往復の燃料の確保の関係があり、オペレーションがなかなか難しいので、お祈りください。
 ほかにも被災地での奉仕を希望しているクリスチャンたちがたくさんいます。頼もしいことです。特に理事のA牧師は救援の実働隊のリーダーとして連日不眠不休なので、主の支えがあるようにぜひ祈ってください。その後、第四回、第五回と土浦めぐみ教会が提供してくださるバスを用いて救援チームが入るために急いで準備しています。土浦めぐみ教会自体も被災している中で、ご協力くださっています。
 現地の方たちにとって必要な物や必要なことは、ライフラインの回復具合で、日に日に変化して行きますので、今、ほんとうになにが必要かについては、同盟教団HPをチェックしてください。

同盟教団ニュースhttp://202.238.75.100/x/

地方自治体には、被災者のための救援物資・義捐金の窓口ができていますから、電話やネットで情報を得て、協力しましょう。

*とても広い範囲の被災地なので難しいことではありますが、交通情報にせよ、現地の必要にせよ、役所が警察と連絡をよくとって、きめこまやかな情報更新をしていただけると被災地を助けるために役に立つのですが。

「愛する者たちよ。わたしたちは互に愛し合おうではないか。愛は、神から出たものなのである。すべて愛する者は、神から生れた者であって、神を知っている。 」第一ヨハネ4章7節