苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

確かに深刻ですが、原発は原爆ではありません

 今回の事故が、深刻であることは事実ですが、原発は、たとえ最悪でも炉心が溶けて炉が水蒸気爆発によって破壊されて、燃料が爆発的に外に出て土壌と海洋が汚染され、それにともない私たちの健康が犯されることです。まだ、そんなことになっていませんし、ならないことをせつに願って、懸命に現場の人たちが戦っていてくださいます。
 電力会社がくりひろげてきた「原発はクリーンなエネルギー」という宣伝がいかにインチキであったかが、暴露されたわけです。原発ほど危険で不潔なエネルギー生産手段はありません。あんな宣伝だれも信じていなかったでしょうが。今後日本も世界もエネルギー政策を抜本的にあらためることになるでしょう。まず東海地震震源域の中央にある浜岡原発から廃炉にすべきです。
 しかし、いくら深刻といっても、核爆発が起るわけではありません。原発原発であって、原爆ではありません。どうもそういう誤解をしている人がいるかもしれないと、ある大学教授がお手紙をくださいました。「ウランを90%以上に濃縮しなければ核爆発は起こせません。原発は3%という低い濃縮度ですから、核爆発が起こることは絶対にありません。」深刻だからせつに神様に祈りますが、東京や神奈川から退避しようなどと、地震津波の被災者への支援の手を縮めるほど怖がらなくていいですよという忠告です。