苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

外国人から政治資金を受け取った自民党の首相と蔵相 (追記2つあり)


1.米国による日本の戦後政策にかんするCIA機密文書が、米国立公文書館で公開され、おもなところがティム・ワイナーによってまとめられ邦訳もされている。『CIA秘録』上・下(文芸春秋社、2008年)噂、伝聞一切なし、すべて一次資料のみからCIAの実態を明らかにして、米国でベストセラーとなった。佐久の図書館にも入っている。
2.東条英機ら7人が処刑された翌日、1948年12月24日、19人のA級戦犯がCIAの工作員となることを条件に巣鴨刑務所から出所した。うち3人が岸信介正力松太郎児玉誉士夫である。岸は政界で、正力はマスコミ界で、児玉は暗黒界で、それぞれ米国の国益にかなうように、日本を誘導することが期待された。
追記>後年、正力松太郎中曽根康弘とともにGEの原発を日本に導入して、米国に多大な利益をもたらすことになる。またプロ野球界の盟主ジャイアンツのオーナーとして日本人を野球好き=アメリカ好きにすることにおいて大きな働きをすることになる。
http://k1fighter.web.fc2.com/AbeNinki/CIA/CIAhimitu.htm#top
http://showa.mainichi.jp/news/1948/12/19-1514.html


3.岸信介が米工作員として成した最大の仕事は、1960年の日米安保条約改訂である。このとき、連日安保反対の民衆数万人が国会議事堂を取り囲んで大騒ぎとなったが、反対する民衆を排除するために警察では足りないと見た岸信介は児玉に頼んで全国のヤクザを動員した。さらに自衛隊を出そうとしたが赤城宗徳に止められたというのは有名な話。
 1960年の改訂日米安保条約は、法律論から言えば、もちろん無効である。なぜなら、署名したのが、米国の工作員である岸信介であるからである。米国の工作員である岸信介には日本の代表たる資格が欠けていた。


4.米紙ニューヨーク・タイムズは1994年10月9日、「米中央情報局(CIA)が1950年代から1960年代にかけ日本に極秘で計数百万㌦の資金援助をしていた」とスクープした。資金援助の目的は、左翼勢力を弱体化させるためだった。 国務省の文書によると、自民党岸政権下の1958年7月、佐藤栄作蔵相がマッカーサー駐日大使に「共産主義と戦うため」に資金要請をしたという。このことは日本でも中日新聞2006年10月9日号に報道された。当時は1ドル360円の時代。しかも、グリコが10円の時代。物価は今の十分の一くらい。数百万ドルというと180億円くらいかな。


5.自民党は今般、政治献金規正法で5万円を4年間、合計20万円の献金を実家の近所の焼肉屋のおばちゃんから受け取った件で、前原外務大臣を辞任に追い込んだが、過去の自民党の首相と蔵相が米国から受け取った数百万ドルについての総括はなにも終わっていない。
「偽善者よ、まず自分の目から梁を取りのけるがよい。そうすれば、はっきり見えるようになって、兄弟の目からちりを取りのけることができるだろう。」マタイ7:5

追記1:念のために書いておくが、筆者は別に民主党の支持者ではないし、自民党の支持者でもないし、共産党支持者でもない。要するに支持政党なし。筆者としては、ただ変だなあと思うことを書いただけのことである。

追記2:グリコは10円だった。500万ドルは5000000×360=1800000000=18億円だから、グリコは1億8千万個買うことができる。現在グリコは100円なので、1億八千万個買うためには、180億円必要。180億円と20万円というのは四桁ちがい。180億円米国の諜報機関からもらった人たちが、20万円お世話になった焼肉屋の在日のおばちゃんにもらった人を責めているんだから笑える。