苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

ミツバチの減少

 トンボの激減はラジオで聞かされ、身近でも見られていることだが、ミツバチの急激な減少という報告はもっと以前から聞かされている。ミツバチの減少はここ20年ほどのことであって、米国では600万匹から250万匹に減少しているという。原因は、農薬だとか、電磁波だとか、ダニだとか、遺伝子組み換え作物だとか言われるが、確定されていない。
 ミツバチの減少は、植物相の崩壊に直接つながっているという点で深刻である。ミツバチによって受粉して結実している植物が非常に多いからである。人間が食べる三分の一の食物は、昆虫によって受粉されており、ミツバチはその80パーセントにかかわっているという。
 ちなみに、創世記第一章の創造の七日間の「一日(ヨーム)」を、近代地質学の常識に沿わせる為に、化石年代の何万年というふうに解釈する人々がいるが、ナンセンスである。「種をもって実を結ぶ」植物が造られたのは第三日であり、受粉をする虫たちが造られたのは第六日である。ミツバチがいないときに植物が花を咲かせても、受粉することなどできはしない。植物によって動物が生かされているだけでなく、植物も動物によって生かされているのである。
 大きく言えば、動物界・植物界・無生物界のすべてが、極微から宇宙大のレベルにいたるまで、みごとなシステムをなしてこそこの世界は営まれている。これを偶然という人の気が知れない。

八ヶ岳冠雪