苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

おみかの滝


 ある晴天の真夏日、家から相木川を車でさかのぼって二十分、南相木小学校の前の「おみかの滝」に行った。昔、おみかという女性がここで命を落としたのだそうである。祠のそばには洞(うろ)ができた大きなケヤキの木と、杉の巨木が二本立ち、うっそうとした木々の葉陰から夏の木漏れ日が差してくる。
 30メートルばかり、鬱蒼とした木々に覆われた崖道を手すりをたよりにくだる。道端にキノコがあった。季節としてはずいぶん早いが、リコボウのようである。リコボウは地域での呼び名で、ふつうはイグチと呼ばれる。傘の裏が黄色いスポンジになっていて、味噌汁やうどんに入れたり、大根おろしといっしょにつるりと食べる。「のようである」というのは、リコボウの特徴の軸の輪がないので、別の毒キノコかもしれないからである。
 私たちが降りていく斜面上から流れ下る水で、道は途中から水浸しで、靴を水没させないためにぴょんぴょん飛び石のように歩く。あ、おみかの滝が見えた。左手に滝つぼ、右手に滝つぼ鑑賞のためにかけられた橋に行くための十数メートルの曲がった洞窟があった。真っ暗な洞窟にはいると、ぱっと電気がついた。
 梅雨明けとあって、おみかの滝は水量がものすごく、高さ十数メートルと大きくはないけれど、それなりに迫力があった。娘と息子を橋に立たせてパチリと記念撮影。