苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

好日



 一昨日、教会のすぐ近くの枝垂桜がみごとに花を咲かせた。


 今朝は春の陽気に誘われて、妻とロダを連れて少し足を伸ばして、千曲川を渡り、向かいの里山を歩いた。小海の山々はまだわずかに芽吹いているのみであるが、山道のかたわらに小さなスミレを見つけてカメラに収めた。
「あっ!オオルリじゃない?」と妻が小さな声で私に向かって叫んだ。メーテルリンクではないが、この青い鳥はなかなか目にすることのできない鳥なのである。目を凝らすと、確かに図鑑で見たことのあるオオルリだった。オオルリは私たちに気付いても逃げようともせず、こちらが写真を撮るのを待っていてくれて、美しい瑠璃色の背を見せてくれた。なんと幸運な日。

 また、春にこちらにもどった長男が髪を切ってさっぱりして、今日から農業見習いに入った。先週金曜日に車の免許を取得したばかりである。4月一杯は通いで、5月からは住み込みで本格的な農作業が始まる。夕方になって息子は鼻の頭が赤く焼けて帰宅した。
「今日はマルチ張りと苗植えをした。なにがうれしいと言って、尊敬する博彦さんといっしょに仕事ができることがうれしい。」と報告をしていた。マルチとは地温を保ち、草を抑える畑のビニルカバーのことである。息子が役に立つ働き手となり、まずは責任をもって自分の足で立つことができるように、また収穫の多い年となるようにと祈る。
 「神であるは人を取り、エデンの園に置き、そこを耕させ、またそこを守らせた。」創世記2章15節