苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

水戸黄門は必要か?

 市民新聞JANJANをご存知だろうか。大手マスコミはスポンサーである大企業に都合の悪いことは報道せず、ニュースを漏らしてくれる検察に都合の悪いことは報道しない。そこで、しがらみがない市民が作っているネット新聞である。私は数年前からときどき読んでいるのだが、原発問題など大手電力会社や政府が載せて欲しくない記事を、継続的に載せているのはよいことだと思う。
 今回ひさしぶりにJANJANを読んでみたのは、与党幹事長にかんする東京地検特捜部と大手マスコミの振る舞いが異常だと感じたからである。開いてみたら、『21世紀に水戸黄門=特捜部は必要か?』という、特捜を水戸黄門に、代官を政治家にたとえた記事があった。そうそう、こういう視点が欲しいのだと思ったので、読者にもごくかいつまんで紹介する。
1.水戸黄門も間違えることがあり、代官だって悪いことをしていないこともある。けれども、黄門様はいったん印籠を振りかざしたら面子のために何が何でも代官を有罪にしてしまう。有罪率は99パーセント超。ところが瓦版屋はつねに黄門様を正義の味方にしたがるのだ。
2.なんで水戸黄門が大衆に歓迎されるかといえば、政権交代が起こらない状況の中で癒着しがちな代官と越後屋の不正をあばくさまが痛快で心地よいからである。
3.しかし、いまや保守二党となったから、今後、民は選挙で悪代官を落とせばよくなった。もはや水戸黄門は不要である。
4.水戸黄門がじゃまをして、いまや最も大事な民の生活の再建を論じる国会が空転している。困ったもんだ。
http://www.janjannews.jp/archives/2601698.html

 筆者コメント。だが、「保守二党」とは言いながら、官僚から切り離されて政策立案能力を失った自民党は、ただ民主党のカネ問題をあげつらう以外に能がない。しかも、カネ問題は自民のほうが本家本元であるから、民主党を攻撃すればするほど「あんたが言うか?」と有権者はあきれながら聞いている。だから、民主の支持率が下がると同時に自民の支持率も下がっていくばかり。祈らねばならない。彼らのために。

雪と氷の芸術!