苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

地震対策はL字金具

 筆者は、教団の社会局担当として広く地震対策を訴えたり、被災地へ出かけたりする立場にある。先年は四川に義援金を届けに出かけた。だが、実は、自分の家と教会堂の地震対策はなかなか実行に移さないでいた。正月と最初の主日礼拝が終わって、ようやく牧師宅にも正月休みが来たので、家具の転倒防止対策を東京消防庁のHPで調べてやってみた。
 消防庁のHPの実験ビデオで勉強になったのは、まず大きな家具でも強い地震が来ればかんたんに倒れてしまうということ、そして、倒れた家具はドアをあかなくしてしまって避難経路をふさいでしまうということだった。見回してみたら、私の勉強部屋の本棚はまさにそういう位置にあって、これがばたんと倒れた場合、ドアは開けられなくなってしまう。別室にいて地震が起きて、たいした被害がなくても、もしこの本棚が倒れたら、書斎に入ろうとしても入ることもできない。私の部屋は二階なので窓から入ることもできない。下の写真参照。

 では、どのように転倒防止するか。よく宣伝している「突っ張り棒」は役に立たない。地震の揺れがくると、家具と天井の間に挟みこんだツッパリ棒はかんたんに倒れてしまうのである。粘着性両面テープのようなもので固定すれば、いくらか効果はあるだろうということだが、これは×。
 そこで、やはり壁に金具やベルトで家具や冷蔵庫を固定することにする。ところが、壁が石膏ボードなのでネジが効かない。「石膏ボードアンカー」という金具を使って、額縁をぶら下げることはできても、家具のような重量物の場合は、ボードそのものがいとも簡単にバリッと割れてしまうという実験を見た。 
 では、どのように固定するか?まずボードの裏側の間柱(まばしら)を見つけて、それに家具を固定するための板を水平にネジ止めする。次に、この板に家具を固定するわけだが、家具の側もねじが効く堅い部分にねじ込まなければ効かない。家具の堅い部分と、壁にネジ止めでつけた板とをL字金具でしっかりと固定するのである。

 L字金具で固定できればいちばん良いのだが、スチール本棚など必ずしもねじ止めできない場合がある。その場合は、チェーンや丈夫なナイロン紐と金具を用いて、壁に貼り付けた板に固定する。ナイロン紐よりもっと丈夫なものがよいのではあるが、家具をぶら下げようというわけでなく転倒防止なので、まず大丈夫かなと思っている。いずれもう少し丈夫なものに交換しようかな。
追記2012年3月14日>
 タッピングビス(鉄板ビス)を使えば、スチール本棚でも確実に固定できることをプロの方に教わりました。 


 材料は、壁につける板(2×6材)、ネジ、L字金具と手持ちのナイロンひも。たいしてお金はかからない。でも、この際、大義名分ができたので、前々からずーっと欲しかった電気ドライバーを買えたのがうれしかった。安物でもこの程度の作業には十分だった。手でねじ込む作業だと途中でめげそうになるかもしれない。電気ドライバーが欲しい人は、この際、地震対策をするといい。伊豆のY先生は対策済みですか?

東京消防庁http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/bou_topic/index.html