苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

八ヶ岳


 その昔、八ヶ岳は富士山に勝るとも劣らぬ高い山でした。そこで背比べをすることになって、審判に御嶽山がなりました。御嶽山はいろいろ考えて、八ヶ岳と富士山の間に樋を渡して真ん中に水を流しました。すると、水は八ヶ岳から富士山に向かって流れていきました。八ヶ岳が「やはり俺様が日本一高い山だ」と喜んだのもつかの間、富士山が「キーッくやしい!」と怒って八ヶ岳を背比べに使った樋でバチンと叩き割ったので、以来、こんな姿になったのだそうです。わりと有名な話ですよね。
 八ヶ岳は一番高い峰の赤岳で2899メートルあります。たしかに、この野辺山高原の方角から見る裾野の広さだったら、大爆発前は富士山より高かったのではないかと空想したくなるのもわかります。
 大爆発で山体崩壊が起こり、富士山型のものが馬蹄型になってしまったので有名なのは、ワシントン州成層火山セント・ヘレンズです。大音響ははるか1000キロメートル先まで届き、火山灰は3年間日射をさえぎって米大陸西部に冷害をもたらしたんだそうです。1980年5月18日のことでした。いつの日か富士山もこんなことになるんでしょうか。そのときは、エライことです。
 「神はわれらの避け所、また力。
 苦しむとき、そこにある助け。
  それゆえ、われらは恐れない。
 たとい、地は変わり山々が海のまなかに移ろうとも。」詩篇46:1,2


1980年の爆発前のセント・ヘレンズ山。ふもとの美しい森林にも注目。

爆発後のセント・ヘレンズ山。麓の森林は・・・・。