苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

賛美について5  ハレルヤ・コーラス

 「祈るとき、異邦人のように同じことばを、ただ繰り返してはいけません。彼らはことば数が多ければ聞かれると思っているのです。」と主イエスはおっしゃった。「では、ヘンデルハレルヤコーラスはどうなのでしょう?」と問いかけられた。たしかに、ハレルヤコーラスはハレルヤを何十回と繰り返す。四つのパートを合わせたら何百回となるだろう。
 「ハレルヤ」の「ヤ」は、第三戒にあるように、みだりに唱えるならば神罰の下る恐るべき主の御名である。
「あなたは、あなたの神、【主】の御名を、みだりに唱えてはならない。【主】は、御名をみだりに唱える者を、罰せずにはおかない。」(出エジプト20:7)
 「『ただ』繰り返す」ならば、神罰をこうむることを免れまい。だから、「ただ」繰り返してはならない。本番はもちろん、練習のときであっても、敬虔な思いを抱いて一回一回口にすべきであるということだ。
 それにしても、あのコーラスはあれほどの繰り返しをしながら、歌い手たち、聴衆が飽きるどころか、むしろ、促されずとも自ずと立ち上がって、共に輝けるメシヤを仰がずにはいられなくするのであるから、なんともものすごい賛美歌である。