東京の教団事務所に用があって、新幹線の行き帰り、佐藤優氏の『帝国の自壊』を読んだ。日本人外交官として、ソビエト社会主義共和国連邦の最期の日々の内幕を、現地にあって見届けたノンフィクションである。もっとも興味深いことは、著者が同志社大学神学部・大学院での神学研究で鍛えられた知性と人柄でもって、他の外交官たちが入り込むことのできないロシアのインテリゲンチャ・高官たちの世界に入り込んで、彼らと渡り合い、友情を築きつつ、外交官としてなすべき仕事をしていった様子である。
すごい能力の人である。能力というのは、知力・体力そして胆力ということ。
1960年生まれということで、私より二つ下。うーんとうなってしまった。もう何冊か同じ著者のものを読んで、考えてみなければ、感想らしきものはまとまってこない。とりあえず、きょうは、メモのみ。
ジャガイモの花