苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

有坂さんちのコケコッコー

 きょうは家内と娘といっしょに隣村の有坂卵屋さんの養鶏場に行って、鶏糞がたっぷり混じって発酵した鶏舎の床土をどっさりいただいてきました。有坂さんは毎週木曜日、うちに「有坂さんちの庭先たまご」を届けてくださいます。健康で滋養満点のたまごです。
 有坂さんちの鶏たちは、たいていの養鶏場のようにケージの中に閉じ込められておらず、三つの鶏舎の中をあちこちかけまわっては餌をつついています。そして、だれもが驚くのは、悪臭がなくハエがいないということです。その秘密は餌にあります。オカラとフスマと何かを混ぜて水分調整をして発酵菌を入れ、それを袋に詰めて寝かせ発酵熱で水分が飛んだら、モロコシやカキガラなどを混ぜて鶏が必要な栄養分すべてを備えた餌ができあがります。その栄養満点の発酵餌のおかげで鶏たちは元気はつらつで、その排泄物は床のおがくずと土になじんでさらに発酵し、まったく悪臭がしないのです。もらって来たのはその床土です。
 鶏たちはほとんどが雌で、雄鶏は数羽しかいません。雌鳥はどういうわけか雄鶏につきまとって、雄鶏をつついて羽をむしるので雄鶏の尻尾はなくなって赤肌が露出してしまっていますが、雄鶏は逃げ回ることもせず、仕返しもせずに、胸を張って赤いとさかを立てて平然としているのです。その姿は雄雄しくも痛々しい。ほんとはつらいのかもしれません、鳥肌が立っていましたから。
 コケコッコーと鳴くのは雄鶏だけです。実は、数少ない私の特技のひとつが、雄鶏のコケコッコーのまねをすることなので、妻が止めるのもきかず、ひさしぶりに思い切り鳴いてみました。すると、ライバルあらわる!と思ったらしく、雄鶏たちがしきりにコケコッコーとやっていました。でも、どうやら私が勝ちました。
 この鶏糞を畑にいれて、今年は枝豆をたくさん作る予定です。
 有坂さんちのたまごは元気なので、コロンブスみたいに姑息な手段を用いずとも、ちゃんと立ちます。壁に立てかけてはおりません。ピンボケなのがちょっと残念。