「今晩、『神の国』の読書会で佐久に出かけるよ。」と言ったら、
「今日はお誕生会なしなのね・・。エーン。」と妻。
「えっ。今日が、5月18日だったの!」
妻の誕生日のことは、つい昨日もこどもたちと話題にしていたのに、今日がその日だとは・・・。というわけで、アウグスティヌスは即中止。
私は昔から、永遠のことは得意だが、時間にかんすることは苦手だなどと愚かにも豪語していた。だが、歳を重ねるうちにだんだん気がついてきたのは、私たちが生きているということは時間の中でのことなのだから、永遠を時間の中に受肉させなければ、それは空虚なたわごとになってしまうということである。愛ということばをいくら唱えても、妻の誕生日も祝うことを忘れているようでは、むなしいということ。
慌てて一輪のバラと、お誕生会のおいしいものを買ってきた。
「ハッピー・バースデー」を子どもたちといっしょに歌ったあと、神様に妻をこの世に生まれさせてくださったこと、人生の途上で私との出会いを与えともに家庭を築かせてくださったことを感謝し、そしてキリストの福音をあかしする家庭としてこれからも歩んで行けるようにと祈った。「アーメン」と言って目を開けたら、妻が目を赤くしていた。
「ことばは人となって私たちの間に住まわれた。」ヨハネ福音書1:14